ぬめ革のシミ
2019年10月28日
【ぬめ革のシミ】
スニーカーではぬめ革製品は少ないです。
しかし稀にありますのでこの事例を解説します。
革靴では普通によくあるぬめ革の靴!
実はぬめ革といっても凄い巾があり、純粋なぬめ革は靴にはとても使えないと思います。
なぜならぬめ革は水や油に弱い、シミになりやすい=汚れがつきやすくとれにくい!
本来のぬめ革はタンニン鞣しされただけの顔料塗装も樹脂コーティングもされていない素の革です。しかし、ぬめ革を深く理解されたければ専門書があるくらい巾と奥が深い革です。ここでは簡単に書かせて頂きます。
ぬめ革は革本来の味があり、雰囲気やエイジング(経年変化)を楽しむ事ができます。
しかし、純粋なぬめ革は革靴、ましてやスニーカーに使用される事はほとんどないと思います。直ぐに汚れて、傷んで履けなくなってしまうからです。柔軟性も乏しく直ぐに亀裂が入ってきてしまうでしょう。
ある程度、汚れや水、油分に耐性を高めている、そして柔軟性も高めている。けれどぬめ革の雰囲気を保っているヌメ革!
これが革靴に使われています。スニーカーにも使われているケースも稀にあります。
革の雰囲気やオシャレ感も抜群!
ただし、この機能を出すためにエイジングを楽しむ事はできなくなっているはずです。(ここは盲点であり妥協点だと思います。)
しかし、それでもやはりシミができやすい(;´Д`)表面ガードされていないから。(正解にはあまりされていない、ヌメ革の雰囲気を壊さない程度にガードされています。)
では本題です!
「ぬめ革のシミはとれるのですか?」
お答えします!
かなり月日が経ったシミは動かないケースが多いですが比較的、日数が経っていなければ(一例、1週間以内)除去することができる可能性が高いです。
答はケースバイケースなので断言できません!
では除去できなければ!
次の手があります。塗装で隠蔽です。
例えるとお肌のシミ、そばかすをお化粧で隠す方法です。
今回のぬめ革の靴のシミも完全には除去できませんでした。
しかし、少し補色してシミを全体になるべく違和感なく目立たなくしました。
ガッチリ、顔料で塗装すればシミは完全に隠蔽できますがそこだけぬめ革でなく銀面(スムースレザー)のようになり違和感が出てきてしまいます。
だからシミもできる限り除去し、残ったシミは補色してまわりと違和感なく同化させる!技術ですね~(☆。☆)
ぬめ革のシミ、汚れもあきらめないでご相談下さい。